ある意味、自分の中の約束

実は、さんざっぱらこき下ろしていたラグナロクオンライン、1年半ぶりに復帰しました。復帰理由ですが、ROのクライアントがWindows Vistaに正式対応してブルースクリーンが解消されたことと、もう1個。癌呆の管理とはまったく別で、どうしても心の中で引っかかることがあったから。
自分がラグナロクオンラインを始めたのは2002年の2月くらいでした。そこからいろいろ情報を入手してひたすら手探りで未知のゲームをプレイしていたんです。当然、狩りの効率なんて知りません。特攻しては死に、回復剤を買いまくってまた突撃して玉砕の繰り返しでした。そんな時、商人キャラで買取チャットを出している人に「お金がたまらない」ってぼやいたのがきっかけで、その商人のメインキャラの騎士を出してきてくれて、所謂「壁」をやってくれたんです。そして、そのPT会話の中で「なんせ、初めてプレイするから勝手が分からない」「資金調達したいけど、どうやっていいのか分からない」って話したら、その騎士がステータスとスキルの詳細を教えてくれと言われて、素直に教えました。そして、言われたのが……「そのキャラのステータス振りとスキル振りは明らかに損。作り直したほうがいい」と一撃で切り捨てられたんです。そして、こう聞かれました「今でも、まだこのままやり直せると思うけど、厳しいよ。それでも、がんばるかい?」って。
もう、即答で「頑張る」と答えました。そうしたら、その騎士の人が「今、装備できる店売り最強の装備」をわざわざ買い揃えてくれて、プレゼントしてくれたんです。そして、この時誓ったんです。この人の代わりに、「自分はいけるところまで突き進もう」って。どうも、このキャラクターはその後に削除したっぽいんですが、恐らくそれは後日談でしょう。
そこから2年くらいかけてひたすら自分との戦いだったのかもしれません。目標を1個、2個と設定して淡々とクリアするために狩りにいそしんでいました。しかし、管理会社の不祥事が報道されるとそれ以上にぶち壊しをかっ喰らい、結局1年半くらい前。ノートPC買い替えのタイミングでラグナロクオンライン自体に見切りを付けてしまったんです。当然、管理会社への不信が第一でした。これがまだまともな会社であれば、続けていたのかもしれません。

そして、決別してから1年半が経ちました。それでも、1つだけ引っかかることがいつまでも心に残っていたんです。それは「メインキャラを最高レベルである"レベル99"にまで持っていくこと」です。決別した時点で、既にレベルは97まで成長していました。そして、自分なりに考えまくって「キャラとしての完成はレベル98」と結論を付けて、そこに向かって育てていたのも事実です。99までは残り2レベル。実際には2レベル上げるためには合計1億以上の経験値が必要です。遂に、その「自分が育てたキャラへの約束」を果たす時が訪れたのかもしれません。再度この世界に踏み入れたこともあって、実はキャラクター間の人間関係も1から構築しなおしになってしまいました。やはり、1年半というタイムラグは想像以上に大きいんでしょう。それでも、何とか順応してやっていこうかとも少しだけ考えています。全ては、自分の中で誓った約束を守るためです。それが、この時「将来を託して消えていった」この時の騎士さんへの最高のプレゼントになると思うし。

あ、所謂「オーラ式」はその時が来たら、昔お世話になったギルドのマスタとかを無理やり呼び込んでやる予定です。これが、ラグナロクオンラインというゲームに対しての、自分なりの1個の区切りです。そっから転生して、ロードナイトになるかはちょっと別の話になるんですがね。